☆納豆ダイエットを捏造☆
今から10数年前、フジテレビ系の大人気番組「発掘!あるある大事典」毎回、健康・からだ・食に関する様々な情報を紹介し、平均視聴率は15%前後と、安定した人気を誇っていました。
ことは2007年1月7日に遡ります。『食べてヤセる!!!食材Xの新事実』と題した、納豆のダイエット効果を特集した回でした。 内容は、納豆に含まれるイソフラボンを摂取することで、副腎皮質から分泌されるホルモン物質が増加してダイエットに繋がる、といったもの。
身近な安価で食品を取りあげたためか、放送終了後の反響はすさまじく、(私も買いに行きました…) 全国各地のスーパーで納豆の売り切れが続出。 前代未聞の納豆フィーバーが巻き起こりました。
一方、放送内容に嫌疑の目を向ける人たちも出てきました。以前より専門家から「無意味な実験を行っている」「データの根拠が曖昧」などの指摘が上がっており、2006年には批判本まで出版されていたのです。
そんな背景もあり、雑誌『週刊朝日』が独自取材を敢行したところ、捏造と思しき箇所が次々と発覚。 1月26日号「納豆ダイエットは本当に効くの?」という記事、制作にあたった関西テレビへ質問状を送っています。
これを受けて関テレは内部調査を実施。 すると出るわ出るわ、行ってもいない検査データ、被験者とはまったく関係のない写真資料の表示が判明。 教授のコメントまでもがスタッフの創作だと明らかになったのです。
この問題は当然ながら当時のニュース・新聞で大々的に報じられます。その社会的影響の大きさから、通常放送が急遽中止、5分間の特別謝罪番組が放送されるという異例の事態に発展。翌日には、長らく一社提供を担当してきた花王が、スポンサーを降板すると発表。これにより、番組の存続は難しいものとなり、23日、正式に『発掘!あるある大事典』は打ち切りが決定したのです。

☆中国製ダイエット食品で死亡事件☆
飲むだけでやせる薬! こんな夢のような薬あったら私も飲みたい限りです。。。 時は遡ること(平成14年7月12日)厚生労働省の医薬局が中国製のダイエット用健康食品2品目について、未承認の医薬品成分が検出されたなどとして商品名の公表を行いました。
問題となったのは「御芝堂減肥膠嚢(おんしどうげんぴこうのう)」(発売元・広州御芝堂保健制品有限公司)と「繊之素膠嚢(せんのもとこうのう)」(発売元・広東恵州市恵宝医薬保健品有限公司)の2種類の中国製ダイエット食品で、厚労省は製品名を公表して注意を呼び掛けました。
平成13年頃から、厚労省は両食品によって肝機能障害をきたした例を、全国の医療機関から報告を受けていました。報告では、平成14年2月から約1カ月間、御芝堂減肥膠嚢を服用していた東京都内の60代の女性2人が慶応大病院に入院し、1人が急性重症肝障害に陥り、1人が同年5月に死亡していた例が含まれていました。ダイエット食品の危険性を最初に指摘したのは慶応大医学部の足立雅之医師です。さらに劇症肝炎から意識障害に陥った19歳の女性、さらには生体肝移植が行われた44歳の女性の例もありました。
非常に恐ろしい死のダイエット食品。。。。
この事件は10年以上も前のことですが、世の中にはまだまだ未承認の医薬品成分が混入している食品が個人輸入という形で流通しています。 飲むだけで痩せる!のような信じがたい謳い文句にはくれぐれも気を付けましょう。。。

☆メジャーリーガーの悲しい事件☆
今から20年ほど前、米大リーグ、オリオールズにスティーブ・ベクラーという投手がいました。 多くの方は、ご存じないかと思います。
残念ながら野球選手としての実績を残すことができませんでしたが、愛用していた「エフェドラ」というサプリメントによって命を落とすことになり、大きな社会問題となって波紋を広げることになったのです。
スティーブは高校時代より投手として、将来を期待されていました。 1998年には見事周りの期待に応える形でメジャーリーグのドラフト3巡目でボルチモア・オリオールズに指名され、メジャーリーガーへと階段を登り始めました。
しかし、メジャーリーガーへの道は険しくマイナーリーグでの修練を余儀なくされました。 その後、地道な努力の甲斐あって2002年9月にメジャー・デビューとなりましたが、1勝も挙げることなくシーズンは終わってしまいました。
そんな中、スティーブは実力を挙げるため肉体改造に取り組みます。 230ポンド(約104kg)の体重を減量し、活動性を高め、筋肉質の体を作る目的で、サプリメント「エフェドラ」を愛用し続けました。 そのサプリメントは有害であるというトレーナーの制止勧告を振り切って。。。
2003年2月16日、スティーブは、スプリング・キャンプでトレーニング中、突然、倒れて意識を失い、病院に救急搬送されました。体温は42℃と高く、意識は戻らず、翌日に帰らぬ人となりました。監察医によると、肝臓機能の低下で、高血圧を呈していたとのこと。 エフェドラを常用しており、この2日間絶食していたといいます。 死因は急性心不全、呼吸不全でした。
